![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() ワシが奥多摩に住んで、本当に良く目にし耳にすることに、「人工林の放置」ということがある。そしてそれをどうにかしたい、という話になる。 しかし行政も山主もなんにも出来ていないのが実情。観光課の方から奥多摩の間伐材で何か作れないだろうか?とか、 町会議員の方から「地元材で小学校の机なんか作りたい」や、森林関係の企業さんからも相談を受けたりするが、全て「〜したい」と言う話。 そこから次の段階に進むにはやはり先立つもの、カネの出所が必要。なにせ木材は現在、海外から買った方が安いと言うおかしなことになっているのだから。 エミケンで使っている木材もほとんど外国産の広葉樹である。 ワシは元々地場産材とか森の再生などということには正直興味はなかった。しかし上記のような動きや、お客さんから「奥多摩の木を使ってるんですか?」 ということをしばしば聞かれ、自分が思う以上に世の中は関心を持っている、と感じ始めているところだった。そこへ来て大手企業の東京の森と木材と作り手への着目。 「東京ブランド」は想像以上に訴える力があると言う。「Made in China」にはもう皆飽き飽きしてるんだね。 やはり最初に具体的に動き始めるのは行政ではなく民間だった。 奥多摩で木を使ってもの作りをしている立場としてはこれは絡んでおかなくては話しにならない。常々言っていた 「奥多摩からモノ作りでナニかを発信する」 ということがこの辺を突破口に見出せそうな予感もする。 「夜の部」はそうは言っても全く堅苦しい議論などなく、普通に飲み会。そんな中からキラリと光るアイデアは生まれるもの。 そして翌朝は田中林業代表 田中惣次氏 の案内で山に入る。東京で専業で林業をやってるのは田中さんだけだと言う。 実は林業界では超有名人、カリスマ的な人物とのこと。氏の語る山の話、森の話は判りやすく説得力があり目からうろこのことばかり。 植林の森と言えば花粉を撒き散らす、保水力がない、山肌がもろい、自然林は完璧。これらの話は素人受けする分かりやすい構図としてマスコミに報じられがち。 しかしそんなに話は単純じゃない。ひとつ例を上げると、「山肌のもろいところは自然状態でも崩れる。崩れたからそこに植林する。植林したって崩れやすい場所は 崩れるリスクがある。そんな場所が崩れると、ほれ見たことか!とマスコミが喜ぶ。」こんな構図。 にわかファンのワシが彼を語っても説得力がない。興味のある人は「田中惣次」で検索してみてください。いくらでも出てきます。 http://www.jca.apc.org/morizukuri/news/hyakka-0310.htm http://www.tamamori.jp/cgi-bin/category/topics.php?topics_code=20060314004 http://www.jca.apc.org/morizukuri/news/riji_syoukai_0104.htm この交流がどう動くかはまだ分からないが、とても興味深い活動だと思う。折角の機会なので受身にならず絡んでいきたい。今回も面白い出会いに感謝! | ||
![]() |
![]() |
不許複製著作製作エミケン | Copyright (C) 2005-2010 emiken All Rights Reserved. | ![]() |