昨日のミヤシタ様邸納品をもって、今年は仕事納め。今日は浅草演芸ホールへ寄席を見に行ってきた。師走の浅草は活気があって 実にイイ！寄席ってのは純粋な笑いがあっていいね、こんちくしょう！
浅草を歩いていると「和」があちこちにあってとても嬉しい。自国文化を守っていれば、自然と人も寄ってくる。客寄せのために 安易に「ヨーロッパの町並みを忠実に再現」などする必要はないのだ。そんなことをしても本場のヨーロッパにはどう逆立ちしても かなわないのだから。やるなら「江戸の町並みを忠実に再現」してくれってんだ、べらぼうめ！
ということで本年も大変お世話になりました。皆様よいお年を！

「古箪笥納品」！！すっかりお待たせしてしまいました。ホント素敵な仕事でした。古い箪笥や木製品を直していると、先人の 木に対する深い洞察力に感心する。「うわー！こうするか！！」や「はぁー、これでいいのか！」などなど、正に生きた教材。
写真の左右の箪笥三竿は汚れを落とし、補修をして漆仕上げ。中央左は総欅の金庫。物凄い頑丈に作ってある。これは汚れを落とし、 補修し木蝋仕上げ。中央右は修復不能の古箪笥の小引き出し三個を利用し、小引き出し箪笥を新規に制作。本体の新品さと引き出しの 古さが妙に合う。ワシ的にはこの小引き出し箪笥がとても好きだ。見積りにはなかったが、古箪笥本体の金物も磨いてこちらに移植した。 とてもカッコイイ。→詳細
ミヤシタ様。素敵な仕事ありがとうございました。明治の職人も喜んでおられることでしょう。

納品強化週間第三弾！「タケイシ様邸階段箪笥納品」！！大森の新築協同組合住宅（cooperative house）。今、この形式の 集合住宅は話題ですな。ワシも一度覗いてみたかった。さすが、こだわりの施主さん方の集合住宅だけあり、カッコイイ。 この日は引越しをしているお宅や、最終調整のお宅や設計士さんが来ていたが、感心したのは皆さん物凄い仲良しだったこと。 顔が会うと親しげに挨拶を交わす。社交辞令でなく「お！箪笥来ましたな！！あとで見に行きます。」などなど。 それもそのはず、この建物は建築士も施主も一緒になって苦労して作り上げているので、言ってみれば「戦友」のような 連帯感が生まれているのだろう。ちょっとした集落ですな。とてもいい関係だと思う。箪笥の搬入が終わり、組立てが終わった頃、 他のお宅二方が箪笥を見に来た。既に内覧会というのがあり、全てのお宅をそれぞれ見学している。 勝手知ったる隣の家、と言った感じだ。いい！本当にいい。隣人の顔を知ってれば不用な悶着も起こりづらかろう。 現代社会にはこれが著しく欠如しているので、ヘンテコな犯罪が増えるのだ。
結局、この後三家族とワシも交え近所に夜ご飯を食べに行った。いやー、いい。実にいい。新年会の約束までしてしまった。 タケイシ様。この度はまことにありがとうございました。ご飯ご馳走様でした。また遊びに行きます。

納品強化週間第二弾！「でく工房様備品一式納品」！！遅くなってしまい、申し訳ありませんでした！！！尊敬する『でく工房』 の仕事が出来、大変光栄でした。是非またやらせてください。写真は『でく工房』の職人頭コダマ氏。一流の職人ともなると、 やはり格好も一流ですな。ワシにはまだそこまでやることができません。脱帽！